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今日のいのちのseapony3000のレビュー・感想・評価

今日のいのち(1957年製作の映画)
5.0
森雅之出てきてからグッと下世話になってくるけど、ギリギリのところで美しいメロドラマに戻ってくる。琵琶湖のそばの津川さんのアトリエでのラストはあまりにも素晴らしくて、いろんな細かい出来事もうどうでもよくなる。出だしからあまりにもナイーブすぎる津川さんに、後半颯爽と現れる人間力ナンバーワンって感じの裕次郎。ワーゲンが転落するシーンきっちり撮られていて良いし、カメラワークもよくわかんないけどなんか凄い。遺影をバックにコートのベルトを解く場面なんかもカッコよくて見入ってしまう。陽のあたる坂道とは真逆の役柄な山根寿子どんな役でもいつでも素晴らしい。歪なウェーブの三枝のみっしりしたロングヘアがまた不穏な空気を高めていた。
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