のんびり旅の生活保護一家、ガス欠で車が止まって、面倒くさいので道脇の公用地に勝手に住むことにした。彼らが役人やギャング相手にドタバタやりながら、そこを定住地と勝ち取るまでを描く。脚本はハワード・ホークス一連のクレイジー・コメディを書いたチャールズ・レデラー。監督がゴードン・ダグラスなので、流石にホークスみたいにはいかないけれど、その路線の面白さ、アメリカの開拓精神を茶化してじゅうぶん笑わせる。国家だ何だを笑い飛ばす素の人間のおおらかな精神の自由がある。駄目おやじがアーサー・オコンネル、ずっと頭に霞がかかっている長男がエルヴィス。キング、こんなふざけた映画にも出ていたのね。 原作小説はリチャード・パウエルの「Pioneer, Go Home!」。ウディ・アレンの『バナナ』の元ネタになった小説を書いた人でもある。なるほどなあ。つながるね。