Rucola

パーフェクト ワールドのRucolaのレビュー・感想・評価

パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)
4.8
ふと、ベストムービーって設定していなかったなと気付き、この機会に再鑑賞&設定しようかなと。

私にとって映画好きとなるきっかけの映画はいくつもありますが、これもそのひとつ。『ロビンフッド』などのケヴィン・コスナー作品が昔はよくテレビで放送されていて、結構好きだったんです。

そんな彼が主演し、クリント・イーストウッドが監督・出演したこの作品。何回も観たと思うけど、最後に観たのはいつか覚えてないくらいなので、たぶん20年以上ぶりじゃないかと。
それでもやっぱり大好きな作品でした。

昔は気付かなかったけど、今になって様々な経験や知識を経て観ると、気付くこといっぱいあります。
主人公ブッチ(ケヴィン)の人質となるフィリップの信仰はエホバの証人なのですが、ハロウィンやクリスマスはやらない。そんなことも当時の私には違いも興味もなくて、記憶に残ってなかった。
だから、フィリップに遅めのハロウィンをさせてあげるシーンや、レッド(イーストウッド)に「飴はあるか?」って聞くシーンがとにかく泣けるんです。

犯人と人質の逃亡劇なのに、そこには父親のような愛情であったり友情があるんですよね。
いろいろな感情が描かれていて、自分も年を重ねて家族を持って、あらためてそんな描写に気付けたり。

ケヴィン・コスナーの煙草を吸う仕草がとにかく絵になってかっこいい。テキサス訛りの英語も自然に感じる。
子役の子の表情や仕草もまた可愛い。
クリント・イーストウッドの表情もまた重みというか深みがある。
そんなところにも気付きながら、観てました。

間違いなくこれはベストムービーに入れます。新作についつい目がいってしまいがちですが、自分の原点というか好きな映画をあらためて観るって本当に良いことだと気付けました。

ちなみに、これ観るためにAmazonプライム会員になりました(笑)無料期間でやめるけど!!
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