パーフェクト ワールドの作品情報・感想・評価

「パーフェクト ワールド」に投稿された感想・評価

1963年のテキサスで、凶悪脱獄囚が少年を人質に。少年は逃走のチャンスを得たが抑圧的な家庭に倦んでいた彼は危険な脱獄囚に進んで自分からついていく。そして、旅の道行きで脱獄囚の本当の顔が見え隠れして──イーストウッド監督、ケヴィン・コスナー主演の擬似父子ロードムービー。

★擬似父子

元の場所へ帰ることも別天地に行き着くこともあるが、「旅」の道行はいずれ終わり何かを見つけ、または何かを失い、日常に回帰する。映画そのものだし、人生そのもの。車はタイムマシンだ、と語るケヴィン・コスナー演ずる脱獄囚ブッチの言葉は印象的で、舞台設定をJFK暗殺の63年にしたことにも節目の意味があるんだろう。

ハロウィンもXmasも認めないため、他所の子供達とろくに遊ばせてもらえない、厳格な信仰(エホバの証人)の母子家庭で育った少年フィリップは、ブッチの自由奔放さに惹かれて胸の内を吐露し、念願だったハロウィンの仮装衣装を身にまとう。

ブッチは荒れた家庭に生まれ、冷酷な悪党に育った男だが、無闇に暴力を使うことはなく、不当な抑圧・暴力を子供に振るう大人(彼自身のトラウマでもある)を嫌悪する。人質の少年と不格好ながら父子ごっこを演じ、かつて彼自身の欲した父親の愛情を少年へ与える姿に哀切が募る。

また、彼らを追うイーストウッド演ずる警察署長レッドは過去、ブッチを少年院に入れた保安官。放って置いたらますますワルになる劣悪な家庭環境からブッチを引き離すために良かれと思いそうしたが、それが彼の犯罪者人生の始まりとなったことに未だ責任を感じており、彼を説得しにかかる。

従って、警察署長レッド➜脱獄囚ブッチ➜少年フィリップの順に父➜子的な関係ができているが、レッドはブッチを更生させられなかったし、ブッチはフィリップを悪の道に誘い込むことはできなかった。父から子への思いというのは全ては伝わらず、父の思うように子は育たない。それで良い。「父殺し」が父子関係の終着点となる。

抑圧し、包み込む母性。放任し、突き放す父性。対照。こういう古典的なジェンダー観とセットで、不器用でハードボイルドな男同士の関係性、コテコテな男の美学がイーストウッド監督らしく、擬似父子の幸せな、パーフェクト・ワールドの時間は美しく短く儚いのだ(まあ、現実の父子はいくら年を取ったって仲良くしてりゃいいと思うんだけども……)。
Charupi

Charupiの感想・評価

5.0
何も感じない。
やっぱりイーストウッドは山田康雄だなぁ
名作だとおもいます。
ひな

ひなの感想・評価

4.0
ロードムービーの王道
クリント・イーストウッド作品は毎回終盤で泣かされてる気がします…

タイトルのパーフェクトワールドの意味を考察せずにはいられない!
脱獄犯と少年の間に生まれた親子であって相棒である本当に特別な関係だと感じました!!
ブッチの過去の描写はほとんどないのに、行動一つ一つに過去との関係が読み取れてすごくよかった🌄
よーこ

よーこの感想・評価

2.0
少年とカッコいいおじさん
warskk

warskkの感想・評価

4.4
フィリップとブッチ、人質と脱獄犯と、状況は違えど、似た者同士心を通わせていく描写に感動した。
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