ヘンダーソン

パーフェクト ワールドのヘンダーソンのレビュー・感想・評価

パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)
1.3
美しい話には思えなかった。
幼少期に複雑な環境で育ったのかもしれない。けれど、それが子供を誘拐し、邪魔になった脱走犯を殺し、自分を助けてくれた人を脅していい理由になるわけがない。
人は多面的だ。子供と少し心を通わせたからと言って、いい人間だと考えるのはあまりに安直。ブッチは単なる自分勝手な人間にしか思えなかったが、美談のように描いているのが納得いかない。
子供が懐いたのも単にストックホルム症候群じゃないか。
最後に撃たれるのも、分析官の女のセリフも映画を劇的にするためにしか思えなくて、気持ち悪さが残る作品。