珠湾攻撃直前のハワイ。アメリカ運基地内での日常勤務や友情、体罰などともに、2組の男女の恋愛を描いた作品。
名監督フレッド・ジンネマンの人間ドラマだ。
軍内部での子供じみたイジメはバカバカしく見えてしまうが、バート・ランカスターとデボラ・カーによる有名な波打ち際のキスシーンなどは、古臭さを感じさせずドキドキしてしまう。
そして、出演者が個性的だ。
目鼻がトム・クルーズ似のモンゴメリー・クリフトはその武骨さがかっこいいし、あのフランク・シナトラがお笑い担当だ。
そして、エアーウルフのおじちゃんの印象が強いアーネスト・ボーグナインが意地悪で屈強な兵士を演じている。
そんな登場人物たちが「厳格な上官」「いじめ役」「ヒロイン」といった単純な姿ではなく、皆、欠点をもっていて人間的なのがこの映画が成功した理由だろう。シチュエーションが似ている、マイケル・ベイの「パール・ハーバー」より、こちらの方が面白い!