Nob

キック・アスのNobのレビュー・感想・評価

キック・アス(2010年製作の映画)
5.0
幼い頃のクロエ・グレース・モレッツの魅力が詰まった作品。子供ながらに放送禁止用語をサラリと言ってのけ、バタフライナイフや拳銃を使いこなし躊躇いなく敵を殺戮する。倫理的にもあまりに逸脱した内容だと言えるが、キュートな見た目とやってることのギャップに“萌える”こと間違いなしで、キックアスより彼女が主人公と思えるほどの存在感を放っていた。

シークエンス毎の演出も見事で、単なるギャグ映画だと観ていると良い意味で裏切られる。意外と骨太の人間ドラマが用意されており、笑いとシリアスのさじ加減が絶妙。加えてセンス溢れるポップなBGMが物語への没入感を高めてくれる。

スーパーマンやバットマンのようなポジションではなく、ヒットガール(ドラえもん)に助けられながら成長していくキックアス(のび太)という構図で、何気ない日常に密着しているヒーローという部分に親近感が湧く。とにかく観終わった後のカタルシスが半端ない。
Nob

Nob