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キック・アスのbucciaのレビュー・感想・評価

キック・アス(2010年製作の映画)
4.6
マシュー・ボーン作品の特徴は、変化球をちょっぴり加えた王道ストーリーにキレと爽快感のあるアクション・シーンが面白くて、密かに注目している好きな監督(製作者)の一人です。この『キック・アス』では、表向き主人公キック・アスことデイブの成長物語なんだけど、実はマクレイディ親子の復讐劇の話であり、影の主人公はヒット・ガールといっても過言ではありません。それを気づかせないようよう面白可笑しく演出しているのが凄いと思います。

そして、刀で斬り落としたり拳銃で撃ち殺したりと残酷な殺人描写も、軽快な音楽にのせて敵を殺していくので全然不快に感じさせず、逆にコミカルでまるでゲームをしているような感覚で観ていて気持ちがいいです。ラストのヒット・ガールがマフィアのビルに乗り込み、敵と撃ちあうシーンはもう必見。きっとアドレナリンでまくりで画面にくぎ付けになるでしょう。グロ描写が苦手な方も是非観てほしい作品です。
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