るい

座頭市あばれ凧のるいのレビュー・感想・評価

座頭市あばれ凧(1964年製作の映画)
4.0

どうも、助けて頂いた市です🎆7/26


座頭市の話する前にちょっと聞いてよ奥さん!「ジョン・ウィック4でドニー・イェンが演じるのは盲目の暗殺者だそうよ🤭あの予告編の真田さんとドニーさんの戦闘シーン、あれ仕込み杖だわねきっと🥰」

ってことはやで?これはもはや令和の勝新太郎vs若山富三郎が見れるわけやん。レジェンドのドニーさんvs真田さんで!やばくない?って一人テンションあがりまくってます。

さて、こちら本作品もなかなかテンション上がりましたよ!道すがら助けた兄さんが市でした展開。鶴の恩返しならぬ市の恩返し。

池広監督の作品はカメラワークが独特やね。部屋の真上から撮ったり、ハエの視点で撮ったり、ローソクの火のひかりと闇の使い方も良い。

市が影絵みたいに壁に映ったり、ローソク切り刻んで闇に消えたり、ローソクを刀に乗せて凄むところとかめっちゃ好き。花火が空に打ち上がってて、そのたもとで戦いが繰り広げられるシーンも好き。

あと、今回は市の人となりが色濃く描かれていた。市っちゃんはいつでも察知能力が高いわけではなくて、殺気だったあの瞬間にちからを発揮するんね。

子供に飴買ってあげるね!って言ったら子供がわらわら居て大出費だったり、子供に言われたのに穴に落ちちゃったり。あと、気に入らない事があって居間にご飯ばら撒いて帰るシーンも笑った。愛嬌たっぷりで可愛い。

ちなみに「めくら」な市と、「つんぼ」な花火師と、吃音の親方が出てきてそこも興味深い。(昔の作品なの差別用語もそのまま使われています)

82分と短い作品だったけど、人間の描き方も戦い方のバリエーションも豊富(水中戦あった!)でかなり満足度が高かった。基本的に終わり方が激渋なんすごすぎ、好きすぎ。
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