ゴン吉

座頭市あばれ凧のゴン吉のレビュー・感想・評価

座頭市あばれ凧(1964年製作の映画)
4.0
盲目ながらも居合抜刀の名人である渡世人の生き様を描いた「座頭市」シリーズの第7弾。
勝新太郎が主演、久保菜穂子がヒロインを演じ、香川良介、遠藤辰雄、左卜全らが共演。

盲目の渡世人である座頭市(勝新太郎)は、甲州でヤクザの鉄砲に撃たれて川に落ちるが、見ず知らずの人に助けてもらう。礼を言うために恩人を探し出してみると、江戸からやって来た花火職人(左卜全)と鰍沢のヤクザの文吉(香川良介)の娘(久保菜穂子)であった。座頭市は文吉一家にしばらく草鞋を脱ぐことにするが、やがて対立する安五郎一家(遠藤辰雄)との抗争に巻き込まれていく…

勝新太郎の代表作である盲目の渡世人・座頭市の活躍を描いた時代劇。オープニング早々に座頭市ならではの蠅を斬る居合抜きを魅せてくれる。他に作中で水中斬りやロウソク斬りも披露する。
津向の文吉と竹居の安五郎は実在したヤクザなのが興味深い。
クライマックスでは珍しく怒りを爆発させた座頭市が因縁の浴衣を着て安五郎一家に斬り込む。打ち上げ花火の音が轟くなか、闇の中で居合斬りを決めてくれる。
「こっちから仕掛けたことのねえ俺だが 今度ばかりは腹へ据えかねたぞ」

2024.2 BS12で鑑賞
ゴン吉

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