ピッコロ

キネマの天地のピッコロのレビュー・感想・評価

キネマの天地(1986年製作の映画)
3.5
虹の都、光の港、キネマの天地♪

一度でいいから、エンドロールに自分の名前が載りたい。
役柄なんてなくていいし、雑用係、荷物持ち、お邪魔虫でも、なんだっていいさ。映画館にて、エンドロールで自分の名前を見つけるのが夢である。

映画の舞台裏を描いた本作。
浅草の帝国館で売り子をしている田中小春は、映画監督の目にとまり脇役として映画に出演させられる。そこから、彼女の役者生活が始まりスターになるまでを描いた作品。

演技に関しては初心者なので、初めは上手くいかず落ち込む毎日。
そんな、彼女に最大のチャンスが訪れるけど、そこでも上手くいかない。
人生、落ち込むことの方が多いし、ため息だらけの毎日で嫌になる。
そんな時、そっと温かく優しく包み込んでくれる人がいたら、どれだけ幸せなことだろうか?

そんな彼女をはげますのが、父親のまんま寅さんの寅さん。
彼女が女優として活躍する姿を知り大喜びしたり、まだまだだなぁと茶々を入れたり、時には、心に響く言葉をはなったり。
こんな、おじさんが近くにいれば、毎日が楽しいだろうなぁ。

主演を演じる有森也実さんが、とっても可愛くてメロンメロン。🍈
大女優を演じる松坂慶子さんは、とってもセクシーでドッキドキ。🍉
座布団が大好きな山田くんも登場。
他にも、あんな人やこんな人も。
岸部一徳さんが、小津監督をモデルにした役を演じてるのも印象的。

もしも人生をやり直せるなら、間違いなく映画監督になりたい!
自分の場合、怪獣映画ばっかり撮ってそうだけど・・・。
たまには、人情映画を撮って泣かせてみたり、壮大なSF映画を撮って大コケしたり、社会派な映画撮って批判を浴びたり、会社の命令で仕方なく恋愛映画撮ったり、原作知らないのに雇われたので頑張ってみたり、結局怪獣映画に回帰したり、主演女優と熱愛したり、レッドカーペット歩いたり、アカデミー賞にノミネートされたり、ハリウッド殿堂入りを果たしたり・・・。

いやぁ、映画って本当にいいもんですね~。

青春もゆる、生命はおどる、キネマの天地♪
ピッコロ

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