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さすらいのガンマンのmooのネタバレレビュー・内容・結末

さすらいのガンマン(1966年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

一筋縄ではいかない、これぞマカロニ、ゴルブッチ。そういえばモリコーネの音楽は『キルビル2』で使用されていました。

本作の悪党は先住民の血が入っているため、白人から虐待されていた過去を持つ。同族嫌悪から先住民を殺し、復讐心から白人を殺すのである。
一方主人公は、そんな悪党に一族を滅せられた先住民の男。なんとも複雑怪奇な設定だ。

さらに主人公に協力するのは、老人男性、娼婦、先住民の血を引く女性で、「弱者」の側が立ち上がるという構図も清々しい。

「俺はアメリカ人だ。お前の出身はどこだ?俺はアメリカに生まれ、俺の親父もそのまた親父も、ずーっとアメリカで生まれ育った。」

なんとも清々しいセリフだ!
ハリウッド西部劇には無い、皮肉に満ちた作品である。
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