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第三の男のはたらくのネタバレレビュー・内容・結末

第三の男(1949年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

劇伴の弦楽曲がおしゃれ

主人公の小説のファンの警官や、一生文句を垂れる管理人のばあさんなど、キャラクターが立っている。

車や徒歩で移動中のウィーン市民の表情が、檻から顔を出す囚人のようでおどろおどろしい。

主人公ホリーは顔つきと語り口こそハードボイルドだが、その実、人間らしさとみっともなさのラインを漂っている。やけ酒を飲んで女に管を巻き、友情と正義感の間でぶれぶれに悩む。
悪役ハリーを撃ち殺した時の魂の抜けたような表情が印象的だった。


印象的なシーン

講演でのポペスコの野次への格好いい返し
「第3の男という小説を書き始めた」
「一度気合を入れたらすぐに書き上げる」
「お望みならノンフィクションにしよう」
「執筆を投げ出したこはない」

講演会場からの脱出、各カットの構図と街並みの陰影が綺麗

ラスト、下水道でハリーが逃げ場を探すも、トンネルというトンネルから追手の地元警察の声がするシーン
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