chip

第三の男のchipのレビュー・感想・評価

第三の男(1949年製作の映画)
4.0
75年近く前の作品が今でも名作として君臨している理由がわかった気がする。
音楽はもちろん知っていたけれど…
今まで観るチャンスがなかった。
オーソン・ウェルズは監督だけだと思っていた、
何も知らなかった。
上映1時間くらいにやっと出てきた彼は、
不気味でしたたかで…
すごい役者だな~と思った。

ある解説によると…
舞台となったウィーンは、
第二次世界大戦敗戦により、
イギリス、アメリカ、ソ連、フランスの4か国で分割統治されていたと。。
それぞれの国の兵士たちは言葉が通じない、
そんな中で起きた事件。
そんな時代背景がわかって観ると、なるほどなぁ〜と納得することがたくさんあった、。
戦争により廃墟となった街の様子も痛々しかった。

斜め撮り、フレーミングが傾く、
怪しく不気味な雰囲気を上げていました。
モノクロでもウィーンの夜景は美しくて…
正に光と影のおりなす極上のドラマでした。

観終わってもあの音楽がずっと鳴っている気がします。
chip

chip