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第三の男のchikudamaxのレビュー・感想・評価

第三の男(1949年製作の映画)
4.3
第二次世界大戦後の分割占領下にある荒廃したウィーンは、今では信じられない程の美しい街だ。
モノクロームの世界にあってその冷たく光る石畳の街がいっそうの異様さを放つ。主役のジョセフ・コットンを上まわるオーソン・ウェルズの存在感は、物語の中盤を過ぎたあたりから現れれる。暗闇の中から照らし出された彼は途轍もない輝きと存在感を放ち物語を魅了してゆく。憎めない悪役のヒーローはここから始まったと言っても過言ではない。映画界の怪物
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