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ゴジラ-1.0/Cのchikudamaxのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)
4.0
1954年ゴジラの第1作はシリーズのなかでやはり最高傑作に変わりはないものの、ゴジラ-1.0の現在のVFXの出来は最高だと思う。白黒バージョンを見てしまった以上、カラーで見るのが怖くなった。多分、イメージがカラーではないのではと固定観念的なものが出来上がってしまっているからだと思う。ゴジラシリーズは殆ど全部みていて思うのは、ある時代から宿命的な運命を持ち合わせ始めたという事だ。敗戦国の日本が表現しがたい原爆の恐怖を戦後復興の道程で、ゴジラをその得体の知れない恐怖に置き換え訴えかけたのだ。その後子供向けに振った作品やSF的な怪獣映画もあったが、そのゴジラ自体の素性は原爆に回帰するのだった。日本人として生まれた以上は作品の良し悪しとは別に、ゴジラという特別な象徴が心の根底に宿っているような気がする。
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