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第三の男のtのレビュー・感想・評価

第三の男(1949年製作の映画)
3.9
開始前に淀川さんがこれは映画の教科書です、と連呼していたので身構えたが、しつこい斜め構図やら呑気でミスマッチなツィター演奏など、教科書と呼ぶには逸脱してないか。
とは言えテンポ良いしハッとなるカットが多くてやはり面白い。何となく映画自体もウェルズっぽい。下水道の攻防は興奮するし、夜の街路における猫とか子どもにときめく。神代「黒薔薇昇天」の観覧車シーンは本作のオマージュ?
はっきりせず人の意見に流されやすいジョセフ・コットンに魅力を感じるのが困難であるが、ラストシーンまでその性質が一貫しているのは良かった。
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