シリーズ第5作。座頭市が若い娘(藤村志保が初々しい)を守って旅をするという設定が新鮮。
無垢な少女の命を守る荒くれ者。このお馴染みの設定のルーツが何かはわかりせんが、これは「レオン」ですね。これだけで胸が熱くなる設定。
あえなく拐われてしまったお美津を助け出そうとする市。宿場町で立ち回りをするシーンは「用心棒」を彷彿とする迫力だし、彼女に同情して逃がそうとする敵方の女(藤原礼子)がいたりと、見所に富んでいます。
最初は市を警戒していた娘が徐々に彼を慕うようになる。2人は両想いになりながら、危険が迫ったことから市は彼女を先に逃して、離れ離れになってしまう。映画はそのまま幕を閉じますが、きっと2人は再会するに違いないという希望を抱かせます。おみっちゃん、また出てきてくれないかな。
とりあえず、今まで見てきたシリーズ作品のなかではベストと言える作品かと思います。
BS12にて。