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喜劇 各駅停車のmitakosamaのレビュー・感想・評価

喜劇 各駅停車(1965年製作の映画)
3.4
スカパーにて。もりしげ・三木のり平のハートフルな物語。

ベテラン機関士の通称“ナポレオン”がもりしげ。国鉄側としては定年退職してもらいたい。その退職を促す役に上司から選ばれたのが、機関助士の丸山(三木)
最初は凄いいがみ合っているナポレオンと丸山。飲み屋でも喧嘩。この飲み屋の女将が岡田茉莉子。超色っぽい後家さん。
ナポレオンの奥さん役に森光子。丸山は独身でアパートでオーケストラのレコードを聞くのが趣味。憧れの看護婦さんがいる。

三木演じる機関助士が、ちょっとインテリっぽい趣味なのがアンバランスな可笑しみがある。しかも神経質で胃腸が弱い。
ナポレオンが運転する機関車に助手としてのるが、お腹を壊して駅ごとにトイレに入る。

そんなこんなでいがみ合っていたが自然と仲良くなる二人。二人のオッサン同士の仲良い関係が本当に自然体で微笑ましい。
褌姿で川魚を釣るのなんざ、オッサン同士なのに子供のようだ。

丸山はいつしかナポレオンに肩入れするが、結局当のナポレオンは視力の低下により退職を決意。
最後の車庫入れのシーンがかなり長尺で撮影している。機関士として最後の仕事を格好良く納めている。車庫や機関車の重厚な美しさ共に良いシーンだね。

仲良しオッサンとして物語は終わる。オッサンに萌える方ならオススメかしら。
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