たかちゃん

月蝕のたかちゃんのレビュー・感想・評価

月蝕(1956年製作の映画)
2.1
井上梅次の『死の十字路』と同じ56年作品。相変わらず楽団が出てくるのは井上の趣味のようなものか。本作は、主演の三橋の静かな演技に対して、相手役の月岡の演技がうるさいのだ。目をきょろきょろさせ、落ち着きがない。複数の人物を画面に収め、順番にセリフを口にする段取り演出。セリフを遮ってのセリフがないのが不自然。人物造形は浅く、役者の個性に寄り掛かっている甘えが不愉快。
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