興行的には失敗したそうだが、何故だろう？
サンカ(山窩)の人たちについての理解や描き方が間違っていたのだろうか？
壮大な大自然の中でのロケーションは大変だっただろうし、実力派の俳優揃いで演技も見応えがある。
ショーケンは抑えた演技だがカッコよく自然だ。
若い頃の内藤剛志、光石研、小林稔侍が初々しい。
最高なのは藤田弓子の体当たりの(と言うより何かが憑依しているかのような)熱演だ。脱ぎっぷりや濡れ場も、早乙女愛や永島暎子など他の若い女優より、身体がたるんでいても不思議に艶めかしくて色っぽい。
サンカの人たちの生き方は、シンプルだが、他の日本人には相容れない。山窩が存在した背景や、その消滅の経緯なども知りたかった。
