ヴぇる

愛と哀しみの果てのヴぇるのレビュー・感想・評価

愛と哀しみの果て(1985年製作の映画)
3.0
86年の作品賞や数々の賞を受賞した名作扱いされている作品だ。

導入は素晴らしい。
壮大で尚且つ美しい音楽に大自然を駆け抜ける汽車の動き、既に名作の香りがビンビンする。

話自体ははアカデミーが好きな知らない土地の風習や風土、慣習や地元民との交流を通じてその中で物語が展開していくという形の物。
加えてこの年代の映画は、スペクタクルで映画でしか体験出来ないような物語や国の話が求められた時代なのだろう。

最初の1時間というか、第1部は「風邪と共に去りぬ」の様な印象を受けたが、この物語がどう推移していくのか全く読めず、まずまず楽しめたが、
途中からさすがにダレル。ストーリーにメリハリがなく、飽きるを通り越して苦痛を感じるレベルだ。
移動⇒自然or動物⇒会話このターンが何度も続くのだ厳しい物がある。
大自然も散々見させられてお腹いっぱいだ。中盤は厳しかった。

ラスト40分はさすがに物語も締めにかかって様々なことが巻き起こるため話としては盛り上げる。が、まぁ最後まで淡々と流れていくのは変わらずだ。私の感情が動くことは無かった。

総評としては、古き良きメリル・ストリープといった映画で当時受けた理由も理解出来るが現代で見ると非常に厳しく、賞味期限の短い映画だったのだろうなという印象だ。
ヴぇる

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