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そして人生はつづくのmikuのレビュー・感想・評価

そして人生はつづく(1992年製作の映画)
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これはドキュメンタリーなのかな、と思って見ていると、おじさんが「これは映画の中の家で本当はテントに住んでいる」だとか言い始める。虚実の境がちらちら見え隠れする。映画というのはまやかしなのです。被災した少女にずけずけと地震の話を聞くさまがなんと思いやりのない!と思ってしまったけれど、それもまたまやかしだったのだ。どんな災難にあっても神様の思し召しだと言ってひたむきに仕事をする人たちと、困難がつなぎ合わせた人と人の関わりがなんとも温かい。最後のあのくねくねの急な坂を登り切ったら探し求めた人がいるような、そんな光もある。まぁ結局これもまやかしなんだけど。そして人生はつづく。
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