Krate

ロリータのKrateのレビュー・感想・評価

ロリータ(1962年製作の映画)
4.0
映像からはキューブリック監督らしさは全く感じなかったが、世界観の構築は見事で冒頭から虜になった。劇中におけるロリータの存在感は強烈で、オジサンを魅了するオーラが凄まじい。ロリータの初登場シーンとBGMの親和性が鳥肌が立つほど美しかった。主人公のハンバートは社会的には変態か狂人のカテゴリーに入るのだろうが、ロリータが原因で人生を台無しにしてしまったことには同情してしまう。ただ、結婚したシャーロットをアザラシ呼ばわりするのは、さすがに性格が悪い。ロリータと再開後のハンバートの泣きだすほどの絶望感の演出も秀逸。クィルティは劇中の一番の悪。この映画はとにかくロリータの魅力を堪能する映画。
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