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ロリータのWのネタバレレビュー・内容・結末

ロリータ(1962年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

2時間半の長さを感じさせない作品。ただ規制が厳しかったのは重々承知の上、やはり耽美的な描写や性描写に物足りなさが残る。これでは小児性愛を取り上げた意味がない。まず女子高生だし。
前半はほとんどコメディに近く、未亡人がハンバートに惚れる姿や中年男と女子高生が大声で痴話喧嘩をする様は可笑しく、恋が人を狂わせてしまう姿を皮肉的に描いているが、流石に後半はハンバートがあまりにも不快で見るに耐えない。
やはり2人の交わした時間が十分に描かれない分、主人公の狂愛とのギャップが目立つのか。
キューブリックの白黒作品を見るのは初めてだが、やはり色があったほうが彼らしさが出ると思う。
いろんな意味で煮え切らない映画だった。
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