高校生の頃、まだ、高島忠夫さんが解説をやっていたときの金曜の夜のゴールデン洋画劇場で初めて観ました。
列車の中でスリリングだった、という印象しか覚えておらず、再見しました。
第二次世界大戦前夜、ナチスが台頭してきた不穏な状況の欧州が舞台となっており、サスペンス作品としても楽しめました。
高校生の頃は、1930年代というのがどういう状況だったのか感覚的にわかっておらず、今の半分くらいしか楽しめなかったと思いました。
それとリリアンとジュリアの友情がこの映画の真ん中を貫いており、それを演じるジェーン・フォンだとヴァネッサ・レッドクレーブが素晴らしく、この作品が薫り高い文芸映画に仕上がってます。
監督はフレッド・ジンネマン、真昼の決闘や地上より永遠にといった名作も作っていて、この映画もさすがとしか言いようがありません。
