花とみつばち

化石の荒野の花とみつばちのレビュー・感想・評価

化石の荒野(1982年製作の映画)
4.5
西村寿行の小説は映画化が難しいと言われていたらしく、この作品も興行的作品的に惨敗だったらしい。配給収入3億。
やはり「 君よ憤怒の河を渉れ 」に近い評価、いやそれより酷い…
私には結構印象強く、どちらかと言うとかなり好きな作品。
まずこの当時の渡瀬恒彦を堪能できるのと、浅野温子が綺麗で魅力的。
一見、男女の仲になるかと思っていたら、兄妹だったというのが良い。
物語は、終戦直後飛び立った爆撃機連山がオホーツクで行方不明となるが、そこには金塊を積んでいた。当時の軍人達がいまだに探し続け、そして主人公ニシナソウスケの出生と金塊とが繋がり絡んでいく。
警察、複数の組織から追われるニシナソウスケ。
一番好きなシーンは、やはり浅野温子とのエレベーターで出会うところ。それと夜のスタジアムのシーン。
エンディングも曲と合わせて好き。
重要人物すべてニシナソウスケがかたずける、当に渡瀬恒彦ファンには堪らない。

ただ、大木実と佐分利信の良さが全く無く残念だ。郷えい治がカッコいい。
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