ユウト

リトル・ダーリングのユウトのレビュー・感想・評価

リトル・ダーリング(1980年製作の映画)
5.0
まずHDリマスター版をリリースしてくれた株式会社アネックさんに感謝します。
本作を制作配給したパラマウントは日本ではDVDさえ発売していないのでもうリリースはされないと諦めていた。
本作の魅力は可愛らしさである。
悪意のない可愛さ。
いじらしく、痛々しく繊細で、くだらないことが大切で。
青春アイドル映画の瑞々しさに満ちている。
テイタム・オニールやクリスティ・マクニコル等の、大切な記録である。

(もともとテイタム・オニールとクリスティ・マクニコルに当て書きしたような脚本でヴァージン喪失がテーマだが、
純情と友情が際立つ爽やかさにイヤミがなかった。
1970〜80年代当時ティーンエイジャーのスターが目立ち、主演を張る作品が多かった。
ジョディ・フォスターは『タクシードライバー』や『ダウンタウン物語』『フォクシー・レディ』となかなか攻めていた役が多くハラハラして観ていた。
ブルック・シールズは『プリティ・ベビー』
『青い珊瑚礁』『エンドレス・ラブ』とロリータ感満載で、
その作品チョイスに将来性を案じドキドキしていた。
僕のこのみとしては容赦ブルック・シールズで、
女優としてはジョディ・フォスターであった。)

劇場公開当時、映画館で鑑賞。
それから名画座にも追いかけた。
何十年かぶりで観たが、本作の魅力は変わらない。
驚いたことに一番美しいのはマット・ディロンだった。
(本作出演スターの1番の出世株となったが。
こんなに美しいんだからスターになるのは当たり前だが。
コッポラもこだわったくらいだから。)

くすぐったいが、今でも、やっぱり素敵な作品。
観られたことに感謝。
ユウト

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