ピッチッピッチッのコスチュームを着て股間が気になりながらワンシュチエーションのドラマを安い映像で展開するというのが「宇宙大作戦」のイメージだったが、The Motion Pictureと名がついているだけのことはある！
序曲から始まるところにロバート・ワイズのサイエンス・フィクションを格調高く見せてやるという気概が伺える。
巨大な展示物を口を開けて眺めるといったおもむきがつよい。
実際、エンタープライズ号や謎の侵略体を荘厳に描写するシーンが異常に多い。
本来の楽しさ・キャラの描写のおもしろさというところが、ドラマの成功を受けての映画化なんでそこはあっさりしすぎていて「この人はこうゆう人です」エピソードが少ないので一見さんお断りの感がつよい。
カーク提督の空回りする頑張りだけ見えて、他のキャラはあんまり目立たない。カークがボスでありたいためだけの嫌な奴にみえるところがなんかヘン。
ＳＦといえば、宇宙空間でもしくは異性人との殺し合い・戦争すると思い込みが強いが未知なる世界へ探求することこそ醍醐味やと感じさせてくれる。
