1957年、ポーランドのアンジェイ・ワイダ監督の「抵抗三部作」(世代/地下水道/灰とダイヤモンド)の2作目。
カンヌ国際映画祭審査員特別賞。
第二次大戦下の1941年9月、ワルシャワ蜂起がドイツ軍に鎮圧される直前。
死を覚悟しながら、無謀な戦いを続けるしかなかったポーランドのレジスタンスの人々の物語。
これは凄い映画でした。
全滅直前のアジトから中央区へ地下水道(下水道)で移動せよとの司令部の命令に従い、負傷した者も含め40名ほどが、汚水や酸欠、ドイツ軍からの毒ガス攻撃に耐え、途中、離れ離れになりながら先の見えない地下を進んでいく。
一人武装もせず参加していた音楽家は発狂し、またある者は恐怖心に耐え切れず、見つけたマンホールから外に出てすぐにドイツ兵に射殺される。。
部下を心配する隊長もなんとか助手と共に地上に出れたが、他の部下たちが続いて来ない。。。
負傷し意識朦朧のコラブと、彼を助けるたくましい美女デイジーの2人も、やっと出口を見つけるが・・・
ポーランドの人々の抵抗・絶望・悲劇の歴史を伝える、これぞ不朽の名作ですね。