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ガールのqpのレビュー・感想・評価

ガール(2011年製作の映画)
2.5
 アラサー4人である由紀子、聖子、容子、孝子はそれぞれの女性特有の悩みを描写しています。

 4人の話は独立していますし、話が交差することもないため、単純に出てくる誰かに共感できるかです。また、女性だけという書き方はありますが、男性も変わらず違った悩みがあります。

 由紀子の話は他の友達からの指摘やクライアントとの対立でいつまでも若くはいられないと悟ります。自分は変わらないのに、周りに年下が増え、いつの間にかおじさん、おばさんと呼ばれるようになりますね。日本にいれば誰もが通る道だと感じます。周りには正反対の安西や上司でも馴れ馴れしい晴美などがいて刺激を受けます。

 聖子の話はもっと激しいです。異動した部署の年上の男性である今井に年下の女性だからと露骨にいやがらせをされてしまいます。今井の裏に何かあるのかなと思っていましたが、ただの嫌な人でした。こんな人っているんだと感じてしまいました。最近では聖子の旦那のような人が増えてるのではないかなと感じます。

 容子の年下の男性に恋をしてしまう話はコメディですね。誰もが振り向くような男性なので、結婚してようがしてなかろうが、胸が高鳴るのは仕方ないかと思います。大幅に雰囲気が変わったわけではないけど、恋すると分かりやすいなって思いました。

 孝子の話は取ってつけたような感じがあります。シングルマザーは大変かと思いますが、背景が中途半端で蛇足感が個人的にありました。

 4人を2人にまとめて、それぞれのストーリーが展開されれば良かったのになと感じました。あと、全員ハッピーエンドには違和感を持ってしまいました。頑張っていればうまいこと行くだろうと勇気をもらいつつ、現実はそうは甘くないだろうと感じました。
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