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豚が井戸に落ちた日の運転のレビュー・感想・評価

豚が井戸に落ちた日(1996年製作の映画)
5.0
純文学的物語を意味を氾濫させながら撮る形は今と同じだが、本作は氾濫が無秩序で、後のホン・サンスの意味、無意味が秩序の下にコントロールされている感じは無い。物語も個に閉じていて、後に多い会話のシーンは少ない。これはこれで素晴らしくて好き。
本作を撮ったホン・サンスにとって映画は吐露だが、後のホン・サンスにとって映画は思索。映画を使って脳内を出すのではなく、もう脳内に映画が入ってるのがホン・サンス。
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