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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!のmitakosamaのレビュー・感想・評価

3.3
シロが話の中心となった今作。
宇宙から来た爆弾がシロのお尻にくっ付いてしまう。地球をも破壊する威力に、シロごと宇宙に打ち捨てるプランを遂行する国の機関。
ひろし・みさえは最初は納得するが、しんのすけはシロを手放せずに逃走。
地球制服を狙う悪の組織も爆弾を狙い3巴の争奪戦になる…という物語。

宇宙監視センター・ウンティの長官は徹底した合理主義者。全体の為に犠牲はやむなしと考える。しんちゃんのシロを思う気持ちが痛々しくて、長官の冷酷さとの比較が素晴らしい。

そして悪のテロ組織が“ひなげし歌劇団”
当然、宝塚のパロディなのだがなかなか良い感じ。ヅカオタ的には嬉しいチョイス。
案外、クレしんとヅカって相性が良いのじゃないかしら?お下品VSスミレコードってその図式だけで面白い。

何と言っても全体にテンポが良くて、終盤に行く程盛り上がる展開が素晴らしい。

ラストシーンでひろしが長官を思いっきりぶん殴る。ヤキニクと同じ展開だが、これもこれ以降見られなくなったなぁ。怒りに任せて殴るというシーンも自粛されたと見るべきか。
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