AKIRA

王立宇宙軍 オネアミスの翼のAKIRAのレビュー・感想・評価

-
エンドロールのキャストが今となれば有名人ばかりで凄い。
メカの破片、土煙、水飛沫、ロケットエンジン点火、配線、あらゆる場面の絵の細かさが美しかった。
格差の大きい国である事に加え隣国と緊張状態にあるというオネアミス国が舞台であり、いろんな階層のあらゆる考えが渦巻くロケット事業ではあるけれど、関わっている作業員ひとりひとりは自らそれぞれの作業や目標に全力を注いでいるだけだ。その想いがロケット打ち上げをするか否か逡巡するシーンに表れていた。
また、争いの絶えない人類の歴史を説明し、争いのいまだない宇宙への進出をしようとしているんだという事を強調して描かれていました。人類の穢れを知らない無垢の領域である宇宙に達しようとしているからこそ、地上での同じ過ちを繰り返していはいけないという願いの象徴としてリイクニを登場させている気がしました。未知なる土地に人類がゼロから開拓する場合には、彼女のような正しさを追求する求道者のような存在が尊いのかもしれません。

<再鑑賞>
2021/10/01-Netflix
AKIRA

AKIRA