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ディパーテッドのぱのレビュー・感想・評価

ディパーテッド(2006年製作の映画)
3.5
香港映画の名作『インファナル・アフェア』のハリウッドリメイク。

面白かったがめちゃくちゃ面白いかといえばそうとも思わない。ただ、背景知識があるともっと楽しめたのかなとも思う。
ジャック・ニコルソンの狂気、狂気、狂気映画だ。

『インファナル・アフェア』と比較して好きだった点は、ジャック・ニコルソンだ。あの狂気じみた感じ、あの顔、どこかで見たことあると思って調べたら『シャイニング』のおっさんでなるほど!!となった。ただの悪者じゃなく、ちょっとお調子者なところもありつつ、相手の調子に合わせてこっちが軽口でも叩こうものなら銃でズドンとされるような雰囲気があった。ラストもスッキリといえばスッキリ。加えて、FBIとくっついてたからコステロを殺すといった部分でわかりやすかった。正直『インファナル・アフェア』ではなんでラウがボスを殺したのかよくわからなかったので。

ただ残念なのが、クイーナン警部が死んだときにビリーが今にも泣きそうになったところだ。『インファナル・アフェア』ではウォン警視との思い出(誕生日プレゼントくれたりとか)がフラッシュバックして堪えられなくなるシーンだったが、今作だとそういうシーンがないからなんで泣きそうになったのかよくわからないし、そのあとにマフィア仲間の瀕死のキョンと逃げてキョンの死と自身の立場の間で複雑な状況に置かれる部分も好きだったのだが、そういうところも特になかった。この部分に関しては自分がただキョンが好きなだけなのかもしれないが。
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