資本主義に去勢され奴隷と化した男たちの男根バイブル。この社会をぶち壊したいと本気で思ったフィンチャーの映画テロ。
消費社会に毒され、生きる意味すら取り上げられている現実をここまでストレートに描いたら、そりゃ危険分子扱いもされる。99年は『マトリックス』も公開されていてテーマは同じ。革命を起こすのは、冴えない遅刻常習サラリーマン。アンチ資本主義のテロは、911の予言になってる。
コンビニのバイト店員を脅迫するタイラーの一字一句を心に留めたい。フィルム上映の映画館で観たら、ラストのアレに凄く意味が出る。