このレビューはネタバレを含みます
20代後半で初めて観て、衝撃と今まで未見で生きてきてしまったことへの後悔で腰抜かした作品。映画館で観られるとは!午前十時の映画祭感謝!
恥ずかしながら「違う時間に違う場所で目を覚ましたら、違う人間になれるだろうか?」を地で行っちゃってるタイプの人間なので、初めて観た時「これは私の映画ですか?」となった。
「こうありたい」自分の体現と暴走、からの「これからはすべてよくなる」って言うある種の自己受容(だと思ってるラスト)に辿り着く安息感は、むしろ若い時に観ても感じることが出来なかったかもしれないので年齢を重ねてから出会えてよかったのかも?
アンチ物質主義や、持たざる者たちの怒り的な要素から生まれるパンチラインも爽快で最高。でもそれらも結局理想に過ぎなくて、妄想は妄想でしかないしどこまでいっても自分は自分にしかなれないってご丁寧に突きつけてくれる残酷さがめっちゃ辛いけど心酔してしまう部分なのかな。
そういえば「誰かの理想を生きられやしない」ってマーシーも言ってたな(涙)(涙)
一生好きでいるのつらいけど、一生好きなんだろうなっていう作品。