チーズマン

ファイト・クラブのチーズマンのレビュー・感想・評価

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
5.0
確か劇場公開の次の年かなにかに新作で出たレンタルビデオを誰か友達が借りてきて、とにかく中2で初めてこの映画を観た時の衝撃は凄かったですね。
正直、何人で誰の家でとかは随分と記憶が曖昧ですが、最初から最後まですごいもの観たという興奮だけはいまだに覚えてます。
そんな映画がなぜか学校で流行った結果、これがまた良くも悪くも皆が影響受けちゃって、ピカピカの新校舎移転に伴い全国の模範校に指定されると同時に学校がいきなり半年ぐらい荒れるという謎の現象が起こりました。
おかげで、隣町などからコワモテの先生が何人か投入されましたが、次の年にはすっかり皆んなの熱も冷めて落ち着いたので逆にコワモテの先生達が浮いて居心地悪そうというなんだかよく分からない事になっていましたね。

当時、世紀末からの2000年ミレニアムお祭り騒ぎみたいなジェットコースター的な空気感だったのもいわゆる中2男子にとってすごく感受性の刺激スパイスになってたのもあると思います。

と、まあそんなのも含めて、いまだに大好きな作品ですね。


劇中でタイラーが映写技師の仕事をしながらフィルムにサブリミナルなイタズラを仕込んで悪ふざけをしているシーンが描かれる『ファイトクラブ』というこの映画自体に同じようなサブリミナルが随所にあることで、まさか今このスクリーンの後ろであいつが?と“メタ・タイラー・ダーデン”を感じてニヤニヤして終わるというこの体験は劇場じゃないと絶対に味わえなかったので、やっと観させてくれた午前十時の映画祭には感謝しかないですね!
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