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ファイト・クラブの大学生のレビュー・感想・評価

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
4.0
2回目の鑑賞
鑑賞回数で作品の感想が変わる映画の代表格
1回目はよく分からないまま映画の流れに身を任せながら鑑賞
今回は冷静に要所要所を観察しながら鑑賞

良い点としては一本完結映画の割には映画の世界観がガチガチに固まっていた
フィンチャー作品の中でもセブンと同じくらいの存在感を放てる作品

ノートンとブラッドピット
この2人をキャスティングしたのも素晴らしい
多分この映画の魅力を最大限発揮できる2人
特にブラッドピットに関しては言わずもがなだが、キャリアで1番のハマり役と言ってもいいのではないか

そしてストーリーだが、ノートンは会社の言わば奴隷であり、社会的には生きているが人間としては死んでいる、そんな状況
そこにファイトクラブが現れ、殴り殴られ、痛みを感じることによって生を実感するというのはとてもわかる
言うところのフィンチャー版「生きる」

だがその後なぜファイトクラブがテロを起こす集団になっていくのかがよく分からない
タイラーダーデンの元に集まるようになった社会的弱者が社会に自分たちの存在を示すためなのか、?

度々タイラーダーデンが僕(ノートン)や他の人間に言い放つ戒め(?)のようなセリフは真理をついたような言葉のように聞こえるが、他の場面と孤立していて説教がましく聞こえてあまり好きではない
特に獣医学勉強しなきゃ殺す!シーンは他のシーンから完全に孤立していて蛇足っちゃ蛇足
今からいいこと言うぜ〜感があまり、

あとはヘレナの立ち回りなど??と感じる要素もありはするが、全体的には完全に秀作
誰にも真似できない唯一無二の映画
ラストのpixiesのWhere is my mind?もとても良いが、一番はブラッドピットのタバコの消し方
見てから毎回タバコは地面に叩きつけて消しています
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