NANCY

ファイト・クラブのNANCYのレビュー・感想・評価

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
5.0
ブラッド・ピット、エドワード・ノートン主演。
スタンリー・キューブリック監督が「現代の時計じかけのオレンジ」だと絶賛した作品。
TSUTAYAではアクション映画の棚に置かれていましたが、本質 はアクションではなくMADな世界観。
事前情報が無いと全体的に違和感を憶えながらの観賞となりますが、そこが今作の肝。
違和感こそがテーマ。
キューブリック監督の時計じかけのオレンジはMADな映画界に革命を起こしたが、この作品はその革命に拍車をかけ、そして文字通り爆発させた作品だと思った。
暴力的なシーンが緻密に描写されていて、観ているだけで五感を刺激された。
良作に恵まれないスター、ブラッド・ピット。
最近の作品、ジャッキー・コーガンやワールド・ウォーZでその存在感を更に増しているが、ブラッド・ピットが真に輝いているのはこのMADな世界のタイラーという役所であろう。
セブンの制作スタッフという事で、ブラッド・ピットの使い方を熟知している。
ブラッド・ピットだけではなく、もう1人の主人公を演じたエドワード・ノートンも素晴らしい。
彼の表情の演技は芯に迫るものがある。
時計じかけのオレンジやセブンが好きな人は必ず観た方がいいとお勧めできる作品。
アクションはもちろんですが、基本的にぶっ飛んでます。
ラストも最高。
最高にクールでMADな映画でした。
大満足。
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