中学くらいの時からいる私のイマジナリーフレンドは暴力的で何に関してもいつも先制攻撃するし周りをいつもバカにして悪態ばかりついて、でも言ってることはいつも正しく自分の世界を守り続けていて私はその子の隣でまあまあなんて宥めたり不良っぽい行為にたまに付き合ったりしてたんですけど、この映画観てあーあの子は案外誰の心にもいるものなんだなあと妙に納得した。内気で真面目で抑うつ的な傾向にある人間の頭の中にいるタイラー・ダーデンは私たちのような人間にとっての確かな救いであり捌け口であり夢であり絶望でもあり、「そうあるべきであったがそうでなかった我々」の姿でもある。私も機会があれば酸を手にかけたりビルを爆発したり脂肪を盗んで石鹸作ったりしたい。機会があれば。