あつぼう

みなさん、さようならのあつぼうのレビュー・感想・評価

みなさん、さようなら(2003年製作の映画)
3.0
命が果てようとしている一人の男性が穏やかに迎える最期の時を温かい眼差しで見つめたヒューマン・コメディ。
友人を呼んで楽しい病室にするのはいいけど、昔の浮気相手まで呼ぶのはどうなんやろう?これって母親が寛大って事なんやろうけど、間違ってるような気がするよな~。女ぐせが悪くて家族に迷惑をかけてきたって典型的な昔気質のおっさんやねんけど、最後の最後まで妻の前で浮気相手たちと楽しそうに話してる姿はちょっと抵抗がある。
あくまで自分自身がこの立場になるって考えてもちょっと感情移入は出来なかったです。様々な賞をゲットしてる映画だけに期待が大きすぎたのか、それとも自分が深く考えすぎか分からへんけど自分の感性には合わなかった。

登場人物達はいいんですよ。
はっきり言って下品な人が多いけど、病室は明るくなりますよね。まぁ~あまりにも露骨に下ネタ連発なのと父親の自慢話をダラダラと聞かされるのはちょっとね・・・。
この映画は父親の若い頃のバックボーン(社会主義)が理解出来たら面白かったのかもって今思いました。そこらへんの知識が乏しい自分にはやっぱりあかんのかも。

ここからは余談ですが、自分が息子の立場なら法律を犯してまでヘロインは手に入れて痛みを和らげようとする気持ちは理解出来る。自分が末期がんで死ぬと分かってるなら、苦痛の残る延命治療よりヘロインなどで痛みを麻痺させてほしいと思いました。
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