Nozomi

悪人のNozomiのネタバレレビュー・内容・結末

悪人(2010年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

殺人事件の犯人と、それを取り巻く人間模様を描いたお話。

まず俳優陣に関しては、妻夫木聡、深津絵里、満島ひかり、岡田将生、樹木希林、柄本明と、とにかく豪華で安定感のある演技力の持ち主が揃っていて、とても見応えがあった。福岡や長崎を舞台にしている事もあり、基本的には方言で会話するシーンばかりだったんだけど、それがリアリティを増長していた様に感じた。

ただ、深津絵里が演じる光代に対して全く感情移入出来なくて、何となく醸し出される「日々に退屈した女性」が、非日常を手に入れたくて出会い系サイトで知り合った殺人犯と逃亡するという設定に、ちょっと無理があったのでは…と思ってしまった。

その反面、柄本明が演じる被害者の父親という役どころに関しては、とても胸が締め付けられる様な思いだった。

ストーリーに関しては、ある意味、淡々と進んでいくような感じで、個人的には「評論家が好きそうな展開」だなと感じてしまった。(ちょっと偏見かもしれませんが。。。)
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