本当の悪人は誰なんだろうね。と考えてみた。
あの灯台は、五島列島福江島の大瀬崎灯台。二回目に訪れた時にタクシーの運転手さんが「悪人って映画をあそこで撮ったとですよ」と教えてくれて、それで観てみようと思った。
あの灯台まで、山道を歩く。昔、祖母と祖父と母と妹と歩いたのを思い出した。あの道のり、あの彼女は必死で歩いていたのだな。
人間は想像もしなかったドラマに遭遇した途端、ドラマの中心にいようとより劇的によりドラマチックになってしまうような気がする。殺人犯との逃避行、こころにあった満たされない隙間、押し寄せる愛か同情か。
本当に愛だったのだろうか。わからないけど。
どっちにしても、深津絵里ちゃんの涙は美しい。