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悪人のHのレビュー・感想・評価

悪人(2010年製作の映画)
3.7
保険外交員のある若い女性の遺体が発見され、その女性が死ぬ直前一緒にドライブしていた大学生の男が第一容疑者とされた。しかし、捜査を進めるうちに土木作業員として働く金髪の男が真犯人である可能性が浮上してくる。
男は自分が警察に疑われていることを察知すると、出会い系サイトで知り合った女性と一緒に逃亡を図る。
逃げる犯人、犯人と共に行動する女、悲劇に見舞われる被害者遺族、マスコミの格好のネタにされる加害者の祖母、それぞれの人物たちの思いが交錯していく。

本気で誰かと出会いたくて。「誰かに愛されたい」人間誰もが抱く欲求。
妻夫木が演じるあの何とも言えやん空気感が素晴らしい。
悪とはなにか、誰が本当の悪人なのか。
重たいテーマやけど、中身があって大好きな映画。
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