カカオ

ファインディング・ニモのカカオのネタバレレビュー・内容・結末

ファインディング・ニモ(2003年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

すごく久しぶりに観たけど、泣きすぎて疲れる。
泣き疲れるからあんまり短いスパンで見ないようにしてるけど、やっぱり好きな作品だな〜

かつてニモ(こども)だったからこそわかる気持ちも、マーリン(これからもこの先も、様々なことを育んだり失ったりしてきた/していくおとなとして)の気持ちも痛いほどわかるし、立ち止まっていれば傷つかなくて済むけど、踏み出さないかぎりはなにも経験できないんだよね。
たいせつな伴侶、そして子どもたち、未来を奪われて凍てついた心を抱えて生きるマーリンの成長物語でもあるし、ニモという生き残りに希望と幸福(の祈りという強い愛の呪いをかける)が一点集中するのも無理はないんだけどさ〜
マーリンの人生(魚生?)はマーリンのもののように、ニモの人生はニモのものだから、選択肢を狭めるのはナンセンスだよね。
でも正直めちゃくちゃわかる。わたしが魚だったらたぶん自分の子どもを大海原という外に出してないと思う。一生イソギンチャク人生(魚生)させてしまいそう。

水槽の仲間たちもほんといいやつらで最高。
幼少期はギルが怖くて苦手だったけど、めちゃくちゃいいさかなじゃん!!
危ない目に逢うのを知りながら、脱出を試みるのをニモに託してくるのが嫌だったのよ。
でも大きくなってから見ると、もうなんだってやってみた結果、それしかないから頼んでるんだよね。そこで飼い殺されるならどんな手段も使ってみる、という炎を絶やしてないところが超いい。加害者だと思ってたら被害者だったんだ……みたいな。(?)
ニモの身体的な小ささや、幸運のヒレを特別視しないのもギルのかっこいいところだね。
やればできる、おまえならやれる、と信じてくれるおとなが居てくれる心強さよ。

そしてほんとにね、ドリーが居てくれるからいつも楽しく笑顔で観ることができる。
なかなかの忘れんぼうで、それをかっ飛ばしてしまうくらい底抜けに明るくて、誰よりもピュアでまっすぐで、涙が出るほどいいこで、うつくしいこころの持ち主。
かわいいかわいいドリー、だいすき!
カカオ

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