ちどりん

誰も知らないのちどりんのレビュー・感想・評価

誰も知らない(2004年製作の映画)
3.8
冒頭にも字幕が出てくるが実際にあった事件を元に作られた映画。
母親が子供を置き去りにして出て行き、その後の子供たちを描いた映画だが、調べてみると実際はもっと酷かったらしく、ここでは長男はじめ子供たちが健気で胸を打つ。
腹違いではあるものの4人の兄弟たちが離れ離れになるのを恐れて12歳の長男が兄弟たちの面倒を見ながら必死に生きようとする。

前から柳楽くんの演技は上手いと思っていたが、子供たち皆の演技が素晴らし過ぎてなんとも言えない虚しさで胸が苦しくなった。
映画を撮るのに期間が長かったのか柳楽くんが映画中声変わりなどして他の子も同様にえらく成長していた。
成長期の柳楽くんにはこの映画を演じるのに精神的にも良くなかったのではないだろうか。
そのぐらい見ていてツラくなる。
オマケに尻切れトンボのような是枝監督特有の終わり方がその気持ちをリフレインさせ本当に落ち込んだ。
明日元気に起きられるか心配。。。
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