猫は言っている

誰も知らないの猫は言っているのネタバレレビュー・内容・結末

誰も知らない(2004年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

胸が痛くなる映画だった。
母親がほんとうに酷い。いちばんタチの悪い毒親。明の父親が蒸発したことももちろん酷いが、なぜその後も無責任に子どもを産んだのか。自分の幸せだけを求めて、子どもたちに優しいのは興味がないからなのだなと。電話で山本と名乗ったときも、しばらくして明へ手紙とともにお金が届いたときも、本当に胸が苦しかった。
警察や児相に相談したらきっと4人バラバラになってしまうから言えない葛藤、そして見て見ぬふりをする大人たち。家庭環境さえ違えば明は恋だってしていたかもしれないのに。
子どもは何も悪くない。景子には子どもと幸せになる選択肢は最初からなかったのだろうか。
どういう映画か分からずに観たが、タイトルの意味が分かって悲しくなった。