シュウメイシ

誰も知らないのシュウメイシのレビュー・感想・評価

誰も知らない(2004年製作の映画)
3.6
母が失踪してしまい、アパートに置き去りにされた子供達の話。

1988年に発生した、巣鴨子供置き去り事件をモチーフにした作品。
育児放棄、ネグレストをテーマに、取り残された子供達の姿を長男役の柳楽優弥を軸に淡々と映す展開。
ありのままのリアリティさがあって、ちょっとドキュメンタリーぽさがある。
ただ生きていくだけのことの大変さを実感する。
悲しいや切ないとかより虚無感でいっぱいになる感覚。
誰も知らないというタイトルについて、いろんな捉え方ができる。

デビュー作で、しかも14歳で、カンヌで最優秀主演男優賞を受賞した柳楽優弥のナチュラルな演技が良かった。
そしてYouの演技もナチュラルすぎる笑
実際の事件はかなり酷くて、こういう事件がなくなってほしいなと思いました。
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