手放しで面白いや良かったとは言えないが、一見の価値はある映画。
異常ながらも良き母かと錯覚しそうになる優しさ溢れる母。
そして緩やかに進む悪意なき育児放棄。
無邪気にたくましく生きてゆく子供達。
周りの人々の無関心と悪意と優しさ。
どれもリアルに感じてしまえて心に残る一作でした。
冒頭のシーンが、結末に繋がっていくのですが、これが鳥肌。
小さな手のクローズアップが印象的で、ラストでの飛行機を眺める明の袖を掴む小さな手は劇中をフラッシュバックさせ巧みです。
出演者陣の素晴らしさは去る事ながら、
やはり母親役のYOUと子供役の柳楽優弥 他が異常に自然で引き込まれました。